暑い夏の統合報告書作成、お疲れさまでした
今年の夏も予想されていましたが、猛暑でした。気候変動対応、生物多様性対応を開示しなければならない大企業の皆様にとっては、なおさらお疲れだったと思います。
数年前から気になるのですが、統合報告書のアワードなどでミッション、ビジョン、バリューやパーパスについて言及があればスコアが上がるような説明を書かれたレポートを何回か見るようになりました。
教育の現場では、企業のミッションなどを考えるケーススタディーも増えてきています。
歴史のある企業は創業時からビジョン、ミッション、バリューに該当することを当然考えています。
ここ15年くらいは創業計画書にこれらの言葉を使うことが当然のようになりましたが、従来は企業理念や目標、目的などという言葉で経営者は真剣に考えていました。
さらにパーパスという言葉も何やらわかったようなわからない言葉です。企業の存在意義、企業の目的などを指すのでしょうが、経営学的には正確な定義は定まっていないような気がします。
統合報告書に関してはガイダンスがいくつか存在しており、企業価値やサステナビリティについての言及は詳細にされます。
当然のことながら企業理念や中期経営計画についての言及は必至だと思われます。
世の中の流れには棹を指すことができませんが、担当者の間では混乱が生じているのも事実です。
企業サイドとしては、各種用語を自社流で結構ですので定義したうえで、統合報告書を記述していくのがいいのではないでしょうか。
ちなみに、「ウエルビーイング」という言葉も同じです。またどこかで言及したいと思います。