長年ある大学で日経ストックリーグの審査員をしている。
今年もCSRを視点としたポートフォリオもあった。
CSR投資はもうかるのか。
CSRがしばしば利益に結び付くかのように見なされているのは、
まだ本格的に十分な資源を投入している企業が少なく、
その費用対効果の限界が明らかになっていないともいえる。
CSRという規律は、社会や環境面で大きな貢献を果たすことができるばかりか、
実際多くの成果が上がっている。株主利益につながることもある。
しかし、CSRを熱心に行うことで、商品コストが高騰し、消費者が
これに不満を抱くとき、限界が訪れる。