ここ数年、アニュアルレポートの質が全世界的に向上している。
というか、アニュアルレポートの内容が標準化していると思う。
アメリカからのレポートだが、アニュアルレポートのが世の中に出てきた当時は、
良いアニュアルレポートというのは、欧米の会社のものだった。
1998年には、トップ20社のうち、13社が米国だった。
最近では、北欧の企業のアニュアルレポートが特に評価され、
トップ50社のうちの4割が、スカンジナビア諸国で、
またドイツ語圏のレポートは安定しており、
フランスやオランダの企業が躍進してきおり、
英国企業はようやく回復してきたという感じだ。
10年ほど前は、アジア諸国のアニュアルレポートは
トップランキングには、ほとんど見かけなかったが、
今年は、トップ400社のうち21%が日本を含むアジアだ。
日本は10%を占めているのだが、10年前は6%もなかった。
特に、マレーシア企業がイタリア企業を追い抜いたのが今年は目立つ。
10年前に比べるとアニュアルレポートのでき具合の差がかなり大きく開いている。
今年は日本企業のアニュアルレポートの発行のピーク時期を終えたが、
来年はもっと海外のアニュアルレポートの参考となるべきところを
見習う必要がある。